⑤唾液を出すにはよく噛むこと 長寿の秘訣~part1~
🔗④唾液が口腔健康に寄与する~part1~、🔗④唾液が口腔健康に寄与する~part2~では、
唾液の重要性をお伝えさせていただきました。
唾液を出すためには、ものをよく噛むことが必要で、そしてそれが長寿の秘訣にも繋がります。
日本歯科医師会には、8020運動というものがございます。
「8020運動」とは
「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。愛知県で行われた疫学調査の結果など[1][2]を踏まえて、平成元年(1989年)に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。
8020運動が提唱される以前、「一生自分の歯で食べよう」という標語がよく使われていましたが、「8020」は、これを「数値目標化」したものといえます。
出典:厚生労働省ホームページ (https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html)
2023年の現在では、既に80歳以上の方の半分以上が8020を達成していると言われています。
80歳になったときに20本歯があればものをよく噛むことができ、その結果、唾液がよく出るということに繋がります。
人生100年時代を迎えている現在、歯の存在が非常に重要になるわけです。
またる宮古島における研究報告(宮古島スタディ)では、宮古島でお年寄りの歯の残存率と長寿率を見てみますと、男女問わず残存して噛める歯が10本以上ある方は、10本ない方に比べると平均寿命が長いというデータが出ております。