ご自身での「お口の健康管理」の重要性やケア方法を、東京医学技術専門学校 井上孝先生・安井晴美先生に解説いただきました。本記事を参考に、是非ご自身でのケア・定期的な歯科受診を行ってください。
寄稿
井上 孝 先生(東京歯科大学・名誉教授、東京医学技術専門学校校長)
安井晴美 先生(東京医学技術専門学校歯科衛生士科・主幹主任)
- 日々の口腔管理の重要性(本記事)
- ケア方法
- ケア方法-歯ブラシの使い方-
- ケアのタイミング
1.日々の口腔健康管理の重要性
口腔の機能
口腔の機能は、息をする、話す、表現する、味わう、飲む、噛む、食べる、舐める、吸う、唾を吐く、キスをする、口笛を吹く、吹奏楽器を吹くなど多岐にわたっています。

口腔機能管理が悪く、口腔内細菌が原因となるむし歯、歯周病になり歯を失うことになれば、これらの機能を低下させることは言うまでもありません。
そればかりでなく、
不潔な口腔内に存在する多くの細菌が肺に入れば、誤嚥性肺炎を惹起し、
細菌が血液に入り全身に回れば糖尿病、関節リウマチ、動脈硬化、虚血性心疾患(血管疾患)・慢性腎疾患等、
そして妊婦の場合には低体重児出産や早産にも影響することが分かっています。
つまり、口腔機能管理の重要性は、口腔機能低下を予防し、全身への併発症を予防して健康長寿に寄与することと言えるでしょう。
寄稿
井上 孝(東京歯科大学・名誉教授、東京医学技術専門学校校長)
安井晴美(東京医学技術専門学校歯科衛生士科・主幹主任)